母は、とにかくフットワークが軽い人でした。幼い頃の記憶をたどっても、常に外に出て仕事をしていましたね。多分、家でじっとしているのは性に合わなかったんだと思います。男性に生まれたほうが生きやすかったのではと思うくらいです。
そんな母と私は、15年ほど一緒に働いていたんですよ。私が設立した会社で、経理として頑張ってもらいました。経験が豊富、かつお互いのことをよくわかっている母に支えてもらって、とても助かりましたね。その後、母もいい歳だからということで妹と替わってもらったのですが、私の会社を離れてからも知り合いの会社で経理をやっていて(笑)。結局、体を悪くするまでずっと仕事に生きた人でした。
一方、プライベートでも旅行に乗馬にと、家でぼーっとすることなく趣味を楽しんでいました。中でも特に没頭したのは、父の影響で始めた詩吟。父は自分の流派を立ち上げるほど熱心に取り組んでおり、母も一緒になって50年近く続けていました。
元気で活発な母でしたが、雪が降った日に通勤の途中で階段から滑って骨折してしまって……それをきっかけに、みるみる体調を崩すようになりました。亡くなる直前には、ひとりで歩くことも難しいくらいに。年齢を重ねてからのケガは、本当に恐ろしいですね。
母が亡くなった原因は、誤嚥性肺炎です。お世話になっていた施設である朝急に調子が悪くなって病院に搬送され、その日の夜には息を引き取りました。これまでも何度か同様の原因で入院していたのですが、その日は医師から「今回は深刻な状態です」と言われ、残念ながら見立てが的中してしまいました。
葬儀の準備は、まったくといっていいほどしていませんでした。半年ほど前の大腸がん検査で、医師から「内臓がしっかりしているのでまだまだ長生きされると思う」と言われていたくらいでしたから、まさかこんなに早く別れがくるとは思っていなかったんです。
ただ、母は詩吟の関係者の方からの紹介で、アルファクラブの互助会に入っていたんですね。それで、今回お任せすることになりました。
葬儀の内容やスタッフの方のサポートには、満足していますよ。終始、迅速に対応してくれて安心感がありましたね。特にありがたかったのは、葬儀当日の臨機応変な対応。実は、私の弟が白のワイシャツを事前に用意できず……葬儀当日に困っていたところ、スタッフの方がすぐに衣料品店へ車で連れて行ってくれて、なんとか調達できました。私は喪主で葬儀場を離れられないし、弟は車の運転ができないしという状態だったので、本当に助かりました。
これから大切なご家族との別れが控えている方々に伝えたいのは、まずは元気なうちにたくさん親孝行をしてほしいということ、そしてできれば早めに葬儀について具体的に考えてみてほしいということです。「生きているうちから葬儀の準備を始めるなんて縁起でもない」という考え方もあるとは思いますし、実際に私の母もそのような意見でした。しかし、いざ亡くなってからは想像以上にバタバタするものです。
この記事をご覧になっている方が少しでも心身を疲弊させないように、また後悔のないお別れができるように、私の話がきっかけになってくれたらうれしいです。
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