初めて迎えた親の葬儀乗り越えられたのは手厚いサポートのおかげ

にぎやかに、自由奔放に生きた父。たくさんの人に愛され、人生を謳歌していました。

父はユーモアのある気さくな性格で、生前は常に人に囲まれていました。ゴルフや囲碁、将棋などを嗜んでいたので、趣味の友人が多くて。また、団地住まいだったこともあり、近所の方々との付き合いも深かったです。
父は家でもいつもにぎやかでしたよ。昔はよく酔っ払って帰ってきて、遅い時間に何度もインターホンを鳴らすんです……うるさいくらいでしたね（笑）。私たち子どもが寝たふりをしていても、必ず顔を見にやってきました。
そんな父の体は健康そのもので、昨年12月に亡くなったんですが、7月くらいまではゴルフにも出かけていました。もう90歳でしたからね、あんなに人生を謳歌できた人はなかなかいないのではないかと思います。

親を見送った経験がなかったので、“わからないこと”の連続で動揺しました。

これまでずっと健康だった父でしたが、具合が悪くなってから亡くなるまでは早かったです。昨年の夏頃に体調を崩しはじめ、老人ホームのショートステイを利用することに。しかし、体はさらに悪くなる一方で「そろそろ本格的に入所させようか」と考えていたところで亡くなりました。死因は老衰。老人ホームで眠るように息を引き取りました。残念ながら死に目には会えなかったものの、苦しんだ様子もなく静かに逝ったようで、その点はよかったです。
そうして父が逝去してからは、私は親を見送るのは今回が初めてだったものですから、わからないことの連続でした。父は施設で亡くなったので警察に運ばれたんですが、病院以外で死亡すると警察に運ばれることも、霊柩車を手配しないと警察から故人を運べないことも、まったく知らなかった。もしひとりで何とかしなければならない状態だったら、きっと途方に暮れていたと思います。

家族の立場に立った丁寧なサポートのおかげで、初めての親との別れも無事に終えられました。

戸惑うことが多い中、無事に葬儀を終えられたのは、アルファクラブのスタッフのみなさんのおかげです。基本的なこともたくさん質問しましたが、毎回丁寧に答えてくれて、大変助かりましたよ。
例えば費用についても、何にいくらかかるのか、どんな選択肢があるのかをすべてわかりやすく説明してくれて。情報はしっかりと伝えつつ、決して押し売りせず、私たちに決めさせてくれました。おかげで納得のいく葬儀にできましたね。
また、葬儀後のさまざまな続きもサポートしてもらいました。仕事があっていつでも自由に動けるわけではなかったので、スムーズにやるべきことを終えられて感謝しています。
最初から最後まで、一貫して私たち利用者の立場に立って対応してくれたと感じています。

互助会に入って備えていたから“悲しむ時間”を十分にとることができたのだと思います。

今回父を見送って、互助会に入っていて本当によかったと感じましたね。以前からアルファクラブのイベントにも参加していて、実際に葬儀場を見学していたんですよ。「ここで家族を見送ることになるのかな」という具体的なイメージがあったおかげで、精神的な負担を減らすことができたと思っています。
もし「ご臨終です」と言われてから葬儀について一から調べていたら、きっと慌ててしまい、こんなに別れに集中できていなかったと思います。動揺や悲しみで頭が正常に働かない状態で判断することになり、選択に後悔したかもしれません。
きちんと“悲しむ時間”をとりたい方は、ぜひ早いうちに、エンディングノートを活用するなどして別れの日のことを家族で考えてみてほしいですね。