アルファクラブの利用は4回目母との別れも満足のいく内容でした

勉強家で礼儀に厳しい。でも、実はおっちょこちょい。完璧なようで人間味のある母でした。

母の人柄を簡単にご紹介するなら、「真面目な勉強家」でしょうか。幼い頃から勉強が好きで、子どもの知的好奇心を尊重する家庭に育ったこともあり、よく本を読んだりクラシック音楽を聴いたりしていたそうです。その習慣は年齢を重ねても変わらず、デイサービスに通うようになってからも、読書や漢字、計算のドリルに熱心に取り組んでいました。
また、礼儀を重んじる人でもあり、私たち子どもにもマナーをしっかり教えてくれました。手紙のやりとりを含めた人とのコミュニケーションや、公な場での振る舞いなど、厳しく叩き込まれましたね。特に私は兄妹の中で一番おてんばだったので、怒られることや意見がぶつかる機会が多かったんです。当時は納得がいかないこともありましたが、母の教えが仕事や子育てに活きていると感じることもたくさんあり、今では総じて感謝しています。
一方で母には、家事があまり得意ではなかったり、おっちょこちょいだったりという一面もあって。一見完璧に見えて人間味があるというか、チャーミングというか……そんな母でした。

生まれつき心臓が弱く、度々手術を受けるも米寿まで生き抜いた母。私も精一杯サポートしてきました。

母は心臓が先天的に弱く、過去には人工弁やペースメーカーを入れる手術を複数回受けてきました。それでもさすがは戦時中を生きてきた人で、気持ちを常に強くもち、その度にしっかり回復してきたんです。
そんな母の死因は、脳梗塞でした。腰を痛めて入院し、その間に筋力が弱まってしまったことで心臓の動きまで悪くなり、血栓ができて。それが脳梗塞を引き起こし、治療を受けるも心臓が徐々に弱まって、帰らぬ人となりました。
とはいっても、持病を抱えながらも米寿まで立派に生き抜いてくれたのは、さすが母だと感じますね。また私も、娘としてできる限りのことはできたかなと思っています。母は認知症を発症していたこともあり、約10年間、私が生活のサポートをしてきました。お互い、よく頑張ったのではないでしょうか。

祖父母、父に続き母の葬儀もアルファクラブで。もしものとき頼る先が決まっていると安心です。

母の葬儀をアルファクラブにお願いしたのは、以前から互助会に入っていたためです。祖父母や父とのお別れの際もお世話になり、とてもよくしてもらったので、「母のときも、もしものことがあったらアルファクラブに電話する」と家族で決めていました。
また、以前から兄妹で「駅近の斎場にしよう」ということも話していて。関西や横浜方面にも親戚がいるので、できるだけ移動の負担を軽減したかったんです。
そうやって具体的に検討していたので、母が息を引き取ってからも、葬儀の準備はスムーズに進められましたよ。家族を亡くした悲しみを抱えて手配をするのは大変ですから、できるだけ早いうちから考えておくことをおすすめします。本人も交えて、理想の葬儀について話しておくのがベストかと思いますよ。

葬儀の演出、エンバーミング、そしてスタッフの対応。すべてにおいて満足しています。

葬儀の内容には一貫して満足していますが、中でも印象に残っているのは「故人の好きなものを集めたコーナー」をつくってくれたことです。父のときは趣味だった油絵の作品を、母の葬儀では本やデイサービスで取り組んだドリルなどを、写真と一緒に並べてもらいました。それから、母が「葬儀で流してほしい」と遺言に残していた音楽もかけてもらって。おかげで、とても母らしい葬儀になったと感じています。
また、エンバーミングの品質も素晴らしかったですね。過剰に化粧をするわけではなく、母の雰囲気を損なわずに美しくしてくれました。遺影には10年ほど前の写真を選んだのですが、その状態に近い顔になって大満足です。女性や、闘病生活で印象が変わってしまった方などには、このサービスはとてもいいと思いますよ。
そして、スタッフ間の連携も高く評価しています。実は、心身の疲労が溜まっていたこともあり、私が告別式の日に会場に入るのが予定より遅れてしまって……。コールセンターへ電話をかけ、参列者への対応をさまざまお願いしたのですが、現場のスタッフの方はその内容をひとつも漏らさず実践してくれたんです。申し送りが完璧で感動しましたね。
今回も満足のいくお別れの時間をつくってもらい、心から感謝しています。