夫は穏やかで優しく、とても家族想いな、子煩悩な人でした。そんな彼の人柄が表れているエピソードはたくさんありますが、中でも特に強く印象に残っているのは、野球の審判資格を取得したことでしょうか。息子が地域の少年野球チームに入ると、夫は自ら審判の勉強を始めたんです。夫に野球の経験はなく、また特別好きなわけではなかったのですが、息子のために自分ができることをしたいと思ったのでしょう。そして資格を取得してからは、毎週の休日を審判の活動にあて、あちこちの球場に出かけていましたね。親子で熱心に野球に取り組んでいる姿を見て、微笑ましく思っていました。
また、夫はドライブが好きで、私たち家族を頻繁に車で連れ出してくれました。みんなでよく海を見にいったのは、今でも大切な思い出です。
そんな夫が体の不調に気づいたのは、今年の春のこと。「血便が出る」というので、家族みんなで病院にかかることを勧めました。夫は体が丈夫なほうでしたから、そのときは私も「きっと大したことはないだろう」と思っていたのですが……検査を受けると、なんとステージ4の大腸がんであることがわかったんです。しかも、肝臓をはじめとしたほかの臓器への転移も進んでいました。
とはいっても本人に血便以外の自覚症状はなく、しばらくは以前と変わらない様子で過ごしていました。しかし、7月中頃から病状が一気に悪化し、恰幅のよかった体がみるみる痩せてしまったんです。医師からも「急激に病気が進行してしまい、これ以上の治療はできない」といわれ……その後は痛みを抑える緩和ケアを受けられる病院に入院し、9月の中頃、そこで静かに息を引きとりました。
こうやって振り返ると、改めてあっという間のお別れだったと感じますね。
夫が亡くなったことが確認されると、病院からは「できるだけ早く葬儀社を手配してほしい」といわれました。こんなに時間がないものなのかと驚きましたが、幸いにも以前からアルファクラブの互助会に入っていたので、お願いする先に迷うことはありませんでした。
電話をかけると、深夜にも関わらずすぐにスタッフの方が迎えにきてくれましたよ。後から聞いたところ、その日は葬儀の対応が複数件あってとても忙しかったそうですが、そんな疲れはまったく感じさせない振る舞いでした。
また、私たちは葬儀についてあまりよく知らないものですから、スタッフさんに同じことを何度も聞いてしまう場面が多々あったんですね。それでも嫌な顔ひとつせず、その度に丁寧に回答してくれて、おかげで安心して葬儀を終えられました。
総じて「この方たちにお願いしてよかった」と思わせてくれる素晴らしい対応だったと評価しています。
それから、今回は遺体をきれいな状態で保存できるようにする「エンバーミング」のオプションをお願いしました。逝去した日から火葬まで日が空いてしまうこと、まだ暑さが厳しい時期だったことが主な理由でしたが、処置後の夫の顔が想像以上に穏やかで「やってよかった」と思いましたね。おかげで、私たち家族の気持ち的な負担も少し和らいだと感じています。
家族の負担という観点では、読者のみなさんにはぜひエンディングノートを準備しておくことをおすすめしたいです。どんな葬儀にしてほしいかという情報、金融機関をはじめさまざまなサービスの利用状況と暗証番号だけでもまとまっていると、残された家族はとても助かるもの。夫との別れで身をもって学びました。死について考えることが苦しくなる前に、つまり別れの日など想像できない元気なうちに、前向きな姿勢で「いつかくる日」について考えてみてはいかがでしょうか?
プリエ久喜
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