戦争で父(私の祖母)を亡くした母は、幼い頃からさまざまな苦労を経験してきた人です。父と出会って結婚してからは、私を含めて3人の子どもを出産し、母として精一杯育児を頑張ってくれました。しかも、父は自身で事業をやっていたので、いいときもあれば悪いときもあり……その波を支えるのも大変だったと思いますね。
そして子どもたちが成長し、ようやく夫婦で静かな老後を迎えようという頃に、父が病に倒れたんです。しかも、同時期に父の母も寝たきりになってしまいました。そのため母は、休む間もなく父の看病と義母の介護に奔走することに。父と義母に最後までしっかりと寄り添いました。
そうしてすべての役目を果たした後の母は、ようやく自分の人生を謳歌していましたね。水泳やコーラスといった習いごと、お友達との食事やお茶会と、好きなことを目一杯楽しんでいました。こちらが驚いてしまうくらいの忙しさでしたよ。
そんな母の闘病生活が始まったきっかけは、習いごとの水泳で転んでしまったことでした。忘れ物をとりにプールサイドに上がったときに、転倒。すぐに病院を受診するも、そこで誤診を受けてしまい、転院して適切な処置を受けられるまでに時間がかかって……。痛みに耐え、自由に体を動かせない日々が続く中で、認知症が大きく進行してしまいました。そこからは認知症に悩まされ、また肝臓をはじめとした体のさまざまな器官の状態も悪くなり、少しずつ衰弱して息を引きとりました。
最初にかかった病院での対応など悔やまれる点もありますが、家族のために生きてきてくれた母が、晩年に自分の人生を自分のために使う時間をもてたことは本当によかったと思っています。
アルファクラブに葬儀をお願いしたのは、知人からの紹介をきっかけに互助会に入会し、以前から積み立てを続けていたからです。母の容態がどんどん悪くなっていくのを受けて、いざというときに困らないよう、携帯電話にはアルファクラブの連絡先を登録。事前に葬儀社を決め、連絡方法を確認しておいたことで、スムーズに対応できましたよ。
お迎えにきてもらった後は、すぐに葬儀の打ち合わせを行いました。そこでスタッフの方にかけてもらった「葬儀に正解はない」という言葉が、今でも強く心に残っています。「お金をかけて派手にしなければならない、決められた流れに従わなければ不謹慎だ、などということはありません。ご家族のみなさまが“こんなふうに送り出してあげたい”と思う形にするのがベストですよ」と。
その言葉を聞いて、肩の荷がふっと下りました。それからは「私たちが母にしてあげたいこと」を考え、例えば棺に入れる花はカーネーションにしました。一般的ではないけれど、母の日が近かったので、感謝の気持ちを込めて選びました。
母の葬儀を終えた今、強く思うのは、「生きているうちに葬儀の内容を決めておくべき」ということです。なぜなら、葬儀には「たったひとつの正解」はないのだから。それなら、生きているうちに、当人や家族が満足できるものを目指したほうが絶対にいいと思いませんか?
実際に私も今、自身の葬儀の際に着るエンディングドレス(故人が納棺の際に着用する衣装)を選んでいるんですよ。人生最後の行事なので、自分でしっかりと考えたいなと。そうやって意思を示しておくことが、残していく家族の安心にもつながると思いますしね。
亡くなった後、家族が予算に合わせて葬儀社にお任せするほうが、もしかすると手間は少ないのかもしれません。でも、心残りのない葬儀にするには、自分の、そして家族にとっての正解を探すことが必要だと感じています。この記事を読まれているみなさんにも、ぜひ元気なうちに、自身や家族の最期について考えてみてほしいです。
春日部駅前葬斎センター
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