「参加型の葬儀」という難しい要望に臨機応変に応えてくれました - お客様のインタビュー

毎年恒例の家族旅行を楽しみにしていた父。旅先で過ごした親子の時間は大切な思い出です。

父は真面目で穏やかな性格で、家で静かに過ごす時間を大切にしていました。テレビを観たり、読書をしたりしながら、大好きなお酒をゆっくりと飲むのが至福のときだったようです。
そんなあまり外に出ない父でしたが、孫をとてもかわいがっていたので、年2回の家族旅行には積極的でしたね。旅行は父母と弟、私たち家族にとって大きなイベントで、これまで神奈川県の箱根、長野県の白樺湖など、さまざまな温泉地に出かけてきました。
旅行の思い出を振り返ると、周りに細やかな配慮をする父の姿が印象的です。ホテルのスタッフの方々にも「とてもおいしい料理ですね」などと感謝や称賛の言葉をかけていました。それから、「父とふたりで過ごした時間」も忘れられません。一緒に温泉に浸かり、マッサージチェアに並んで座り、孫の様子や旅のことなど、たわいもない話をして……そんな親子の時間が、今となってはかけがえのない思い出です。

施設からの帰宅を目指すも、年齢的に体力の限界が……。父には「頑張ったね」と伝えました。

父はもともと前立腺がんを患っていましたが、基本的には元気で過ごしてきました。しかし、2年ほど前に胃潰瘍で数ヶ月間入院したことをきっかけに、認知症を発症。退院後は排泄コントロールが難しくなってしまい、母や弟とも相談して、施設へお世話になることに決めました。施設でリハビリテーションを重ね、いずれは自宅へ戻れたらと考えていたんです。
そんな生活を送る中で、食べ物をうまく飲み込めなくなり、心拍も弱くなって、救急搬送される事態が発生。医師によると、年齢的に体力の限界がきていたようです。その後、父は何とか施設に戻り、弟と私がこまめに面会に行ってはお互いに「今日は元気そうだったよ」などと報告し合う日々が続きました。しかし、ある朝施設から「心拍停止の状態なので、すぐに来てください」と突然連絡が入ったのです。
そうして父は、永い眠りにつきました。穏やかな表情だったので、苦しまず安らかに逝けたのかなと思っています。立派に天寿をまっとうした父に、「90年間よく頑張ったね」と心の中で声をかけました。

参列者の方々が生前の父を鮮明に思い描きながら偲べる、大満足の葬儀にしてもらえました。

父と母は生前から終活に前向きだったので、父名義でアルファクラブの互助会に入り、積み立てをしていました。父の逝去を受け、私が連絡をすると、スタッフの方がすぐに駆けつけてくれましたよ。
打ち合わせでは、温かいお別れにしたかったので、「“参列者参加型”の葬儀にしたい」とお願いしました。具体的には「参列者が折り紙に父へのメッセージを書き、鶴など好きな形に折って棺に入れてもらう」という、ちょっとしたイベントを考えたのです。イレギュラーな依頼だったと思いますが、こちらの気持ちを汲みとり、快諾してくれました。
さらに、会場には父にゆかりのある帽子や洋服、好きだったお酒、たまに楽しんでいたグランドゴルフの用具などを、スタッフの方々が飾ってくれて。家族旅行の写真も展示してくれたので、父のさまざまな姿を参列者の方に伝えられました。
おかげでたくさんの参列者から「とてもいい葬儀だった」といってもらえましたよ。アルファクラブの臨機応変な対応にはとても感謝しています。

アルファクラブをとおして知った父の希望。意向に沿う葬儀ができて本当によかったです。

父の葬儀を終えて、互助会に入っていたことは非常にいい選択だったと感じています。連絡を入れるだけで、安心してすべてお任せできましたから。積み立てがあったおかげで、残された家族の出費を抑えられたことも助かりましたね。
また、葬儀の形態は「家族葬」にしたのですが、それはスタッフの方から「お父様がそのプランを希望されております」と聞いたからです。家族だけでこぢんまりというのが父の希望だったのでしょう。アルファクラブが遺言ともいえる父の想いをきちんと受け止めてくれていたおかげで、本人の意向に合った葬儀ができ、大変満足しています。
今後は母の互助会への入会も検討し、アルファクラブとのご縁をこれからも大切にしていきたいと思っています。